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WTTカップファイナルズ シンガポール 男子決勝 張本智和 vs 樊振東 簡単解説

WTTカップファイナルズ シンガポール 男子決勝 張本智和 vs 樊振東(ファンジェンドン)の試合をご覧になりましたでしょうか。

Youtubeで観戦していると解説が英語で何が見どころかわからない方もいると思いますので、重要な1ゲーム目をメインに簡単に解説します。

この試合の個人的な見どころは樊振東のミドル攻めです。

ミドル攻めは右利きでいうと右半身あたりを狙うような戦術でフォアかバックハンドどちらで打つか迷わせたり、詰まらせる事で強打がしづらくなります。相手の届かない所に打つのではなく、相手が打ちづらい所を攻める戦法です。

1ゲーム目

張本は初めのサービスを2本ともフォア前へのハーフロングサービス(2バウンド目が台から出るかでないかくらいのサービス)を出します。これは樊振東のチキータ(バックハンドで横回転を入れて返球する技術)で強打されづらいようにフォア側かつ短すぎないサービスを出しています。台から少し出たボールを軽く相手に掛けさせてからラリーする展開に持っていこうとしています。

一方樊振東は2本ともロングサービスからスタート。こちらも短いサービスを出して張本にチキータされるよりもラリー戦にもっていく展開を取ります。張本のレシーブに対しては「ミドル攻め」を徹底しています。

■5-5

樊振東はロングサービスばかりでしたが、ここでフォア前に張本が取っていた作戦同様ハーフロングのサービスを2本連続で出します。バックにロングサービスばかり出していると相手に予測されやすくなってしまうため、バックサイドの深い所から一番距離の距遠いフォア前にサービスを出す事で意識を左右に分散させる効果があります。フォア前とバックサイドに深くサービスを出してからの展開はどのレベルでも使える戦術です。

8-8

張本はずっとフォア前にサービスを出す展開が続きます。 樊振東はレシーブでフォア前にサイドを切るようなツッツキorストップを2球続けて出します。サイドを切ることでクロスにボールがきやすくなります。樊振東が何とか取ったボールがエッジボールとなり8-9になったのですが、次もフォア前にストップするというのはメンタルの強さを感じます。

2ゲーム目

■2-7

かなり点差が開きましたが、 樊振東のミドル攻めが少し減ったのとツッツキミスやあまいツッツキを逃さず張本が点にしたため8-8まで追いつき、そのままの勢いで張本ゲームを取ります。

3ゲーム目以降

3ゲーム目以降は樊振東の取りこぼしの少ない、付け入る隙を与えない展開が続き1-4で張本は準優勝に終わりました。

最後に

ハイレベルな試合なため、自分に置き換えるのが難しいかもしれませんが、取り入れられる戦術や技術も必ずあります。またどのような戦術で戦っているかわかれば観戦がより楽しくなるので、戦術も意識しながら見てみましょう。

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