「Tリーグ構想」をご存知でしょうか。下記の図1のような昇降格があるリーグを実現するための第一ステップとして2018年から「Tリーグ」が始まりました。
上記の図からもわかるように都道府県レベルからでも上を目指すことがシステム上可能になるというものです。都道府県・市区町村まで広がれば、観戦にあまり興味がないという方でも自然とTリーグに興味関心が湧くでしょう。
まだ第一ステップとしてピラミッドの頂点部分である「Tプレミア」がスタートしたところですので、一番下の階層まで広がるにはかなり時間がかかると思われますが、夢のあるリーグ構想だと思います。※現時点ではTプレミアという言葉は使われておらず、Tリーグとなっており、今後図1の全国にあたる部分が発足すればTプレミアという名称にするようです。
そんな夢のあるTリーグについて簡潔にわかりやすくご紹介したいと思います。
出場チームについて
2021年度
男子4チーム
- T.T彩たま(埼玉県)
- 木下マイスター東京(東京都)
- 岡山リベッツ(岡山県)
- 琉球アスティーダ(沖縄県)
女子5チーム
- 木下アビエル神奈川(神奈川県)
- トップおとめピンポンズ名古屋(愛知県)
- 日本生命レッドエルフ(大阪府)
- 日本ペイントマレッツ(大阪府)
- 九州アスティーダ(福岡市)
出場チームのホームで試合が開催されるため、男子は関東2チーム、中国地方1チーム、九州1チームで、女子は関東1チーム、東海1チーム、近畿1チーム、九州1チームという状況です。
住んでいる場所によっては観に行くのが難しいという方もいると思いますので、各エリアでチーム数が増えていけばよいですね。
試合形式・獲得勝ち点
Tリーグ独自のルールがあるため何も知らずに行くと、「あれっ」となるかもしれません。
4マッチ(1ダブルス、3シングルスの順番)で構成で、ダブルスは3ゲームマッチ、シングルスは5ゲームマッチで行われて、2-2になった場合のみにビクトリーマッチという1ゲームの試合を実施します。
■押さえておきたい特殊ルール
- 各マッチの最終ゲームは6-6からスタート※ビクトリーマッチは0-0から
- デュースはなしで11点先取した方が勝ち※2点差をつける必要がない
- 各マッチの最終ゲーム及びビクトリーマッチは、デュースあり※2点差をつける必要あり
■獲得勝ち点
1チームマッチの勝敗によって勝ち点がつき、シーズン順位は勝ち点の合計によって決まります。
観戦方法
観戦方法としては実際に観に行くか、dTVチャンネル、ひかりTV、Amazon Prime Videoで楽しむ事ができます。
現時点ではAmazon Prime Video の「TリーグTV」が一番安いです。アマゾンプライム会員になるには月額500円かかり、TリーグTVにかかる料金が198円ですので、計698円になります。ちなみに私は年間プラン4,900円をもとから支払っているため、198円支払ってみているという感覚です。注意点としては7日間無料期間があり、解約手続きをしなければ無料期間が過ぎた時点から料金が発生するため無料期間だけ見たいという方は気を付けましょう。
プロフィールとプレー成績
個人的にTリーグの面白いと思っている部分は各選手のプロフィールとプレー成績がまとめられたスタッツ《statistics(統計)の略》で、Tリーグのホームページから見ることができます。
一例を挙げると張本選手のプロフィール欄には
点を決めた時の有名な雄叫び「チョレイ!」は自然と出た言葉で、特に意味はない
緑色のメロンが大好物で昼食時にはメロンのスライス大盛り2皿を完食する
等のちょっとクスッとする情報が載っています。気になる選手がいなくてもプロフィール欄を見ているだけで面白いかもしれません。
■Tリーグの選手情報
またスタッツと呼ばれる各選手のプレー成績のまとめがあるのですが、そこにはサービスを持った際の得点率やレシーブ時のラリー数別で得失点がまとめられたものや平均ラリー数等が載っており、数字で卓球を楽しむ事ができます。張本選手の平均ラリー数は3.5ラリーとなっています。短い展開で終わっているという事ですので、サービスとレシーブが大切という事が数字でもわかります。
ちなみに今期は及川 瑞基選手が13戦全勝で爆発しています。
各種ランキングも面白いでの見てみましょう。
■Tリーグのランキング情報
最後に
Tリーグが都道府県・市区町村まで広がるには様々なハードルがありますが、Tリーグ構想が実現すれば卓球人気がさらに高まる事は間違いありません。今後の動きが楽しみです。
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